2005年03月25日

今日のニュース:太陽フレアのメカニズム判明

 表題どおりであれば、大発見である

 わたしたちの太陽系の中心である太陽は、最も身近な恒星であるが

 そのなんたるかは、まだまだ全然分かってません
 例えば、

・コロナ加熱問題(太陽の表面温度が6000Kなのに、コロナはなぜか1500万Kの超高温)

・太陽ニュートリノ問題(検出される太陽ニュートリノが、理論上算出される値の半分しかない)

 このうち太陽ニュートリノに関しては
 スーパーカミオカンデの観測を端緒として、最近やっとこさ解が出た。

 そして、地球付近に影響を及ぼす問題が

太陽フレア(太陽の表層部分で起こる強力な爆発現象)

 太陽フレアは強大なエネルギーを放出し、大規模なものは
 人工衛星の機器を破壊し、地球上の通信機能に障害をもたらす。
 しかも突然発生して、いつ終息するかわからないから

 現在のところ、一方的にやられっ放しなのである。
 実際に日本が打ち上げた何億円もする人工衛星が
 フレアの一撃でゴミになって宇宙に漂っているのだ。

 もし、そのメカニズムが判明すれば、確かに『発生の予測や被害の軽減につなげられ』、
 間違いなく天文学史上に残る大発見となるだろう。

 がしかし、
「表題どおりであれば」と冒頭に注をつけざるを得なかったのは

 サイエンスの世界は

 ニュースの世界ほどせっかちには片付かないからである。

『京都大学の磯部洋明博士らの研究グループ』の研究成果が
『24日発行のイギリスの科学誌・ネイチャーに掲載され』るだけでは、
 ニュースの表題で「判明」と銘打ったとしても
 サイエンスの世界では「初めの一歩」に過ぎない。

 もちろん、さすが京都放送局、その辺は百も承知とみえる。
 京大系や田中耕一さんなどのノーベル賞受賞者を始めとする
 科学者取材では屈指の経験を蓄積しているだけあって、
 この28歳の、博士号をとったばかりの大学院生の研究が

 大ブレークする可能性を十分に嗅ぎ取り

 またニュース映像の中にも臭わせている

・通常観測で得られたデータを地球シュミレーターにぶち込んで
 突発現象である太陽フレアをスーパーコンピュータ上で発生させてみる、
 というアイデアのおもしろさ。

・なにより研究者自身や天文台内部の雰囲気の良さげなこと。

 など、キャラクター的には魅力十分。
 これに、ニュースの中では当然割愛されたが

・設立以来、太陽物理学をリードしてきた京都大学附属天文台の地道さ、底の固さ。

 を舞台として加えれば、あら不思議
 一大科学ドキュメンタリーの出来上がり・・・となるでしょうか?

 是非ほんものの大研究に育っていただきたい
 こころから応援申し上げます。

 研究拠点のひとつである花山天文台は、
 アマチュア天文家、そして地域の子供たちに開かれてきた研究施設としても知られている。
 京都市内、国道1号線のトンネルが貫く丘陵の上、決して良いとはいえない環境の中で
 今も晴れた日には、研究員てずからの常時太陽観測が続けられている。


posted by nhktoday at 05:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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